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House オール電化

  • Feb 16, 2007

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うちはオール電化を採用しました。その根拠についてちょっとまとめておこうと思います。

オール電化

オール電化とは、家庭で利用する熱源をすべて電気でまかなうという設備、および電気の契約形態のことです。

一般的には料理に使うIHクッキングヒーターから、給湯器、冷暖房設備などが含まれます。

個々の設備

IHクッキングヒーター

良く言われるのが、IHクッキングヒーターは電磁波が強いから危険だという意見です。確かに電磁波には安全基準が定められており、それを超えると免疫学的に病気になりやすい場合があるとのこと。しかし過剰に反応して、選択肢を狭めてしまうのもどうかと思います。

別にどの実験を信用しても個人の自由なので批判するつもりは全くありませんが、影響がないという証明ができないから危ないというのは、論理学的にも間違ってますよね。そういう変な批判を鵜呑みにせず、自分の価値観で判断されれば良いと思います。

エコキュート

エコキュートは、深夜電力を使ってヒートポンプを動作させ、お湯を沸かすシステムですが、これは現状、エコロジー(環境対策)ではなくて、エコノミー(節約)がメリットでしょうね。

もちろん、現在の原子力に頼った発電があるからこそ深夜電力が安くなるわけで、これがなくなればエコノミーでもなくなります。しかし、将来的に発電方法が改善されれば、エコノミーではなくなるかもしれませんがエコロジーな仕組みに変化していくかもしれません。

このあたりは、本質的にエコロジーではない石油やガスでの給湯システムではなし得ないメリットでしょう。給湯と発電を同時に行うコージェネレーションという仕組みも提案されてきてはいますが、効率はよくなるにせよ、化石燃料を燃やして二酸化炭素、SOx、NOxを排出する点は変わらないわけですから、太陽光発電に代表される完全な再生可能エネルギーと比べると、やはり究極のエコロジーではないと言わざるを得ません。

エアコン、電気冷暖房器具

発電の方式を問わなければ、ヒートポンプの熱効率が良いのは議論の余地はないと思いますが、地球温暖化の防止にも貢献できる可能性はあります。

例えば冬、ヒートポンプを使って暖房を行うと、室外機からは冷風が吹き出てきます。また夏は逆に、室外機からは温風が出てきます。

これはヒートポンプファン自体の発熱や熱交換ロスを考えなければ、究極的には室内に送る熱と屋外に排出する熱のバランスが取れ、地球トータルとしてのエントロビ増大(温暖化)への影響はある程度抑えられると考えられます。

一方、石油、ガス、バイオマス等の燃料を燃焼させる暖房では、燃料自体が発熱するため、エントロピの増大は避けられません。これは、電熱式の暖房器具や調理器具でも同じことです。

と言うわけで、再生可能エネルギーを用いたヒートポンプ利用が最も地球に優しいのではないかと思われます。当然、大規模に利用すれば、直接の局所的な温度上昇、低下に繋がりますし、器具自体でのエネルギーロスも増えますので無節操に使ってよいというわけではありません。

発電による環境負荷

現在の電気の生産には、原子力や火力などが多く使われており、また発電効率、送電ロスも考慮に入れると、トータルでは環境にはやさしくないかも知れません。この状況はしばらく変わることはないでしょう。電気を使う際には、このあたりはよくわかった上で、上手に節約する必要があります。

電気会社との契約

オール電化で電気会社と契約する際、必ずと言って良いほど採用するのが、電化上手などの深夜電力を活用する契約形態です。これは、原子力発電施設が24時間止められず、深夜に電力が余ってしまうために設けられた契約形態です。

これも原子力発電を前提としているので、将来発電方式の事情が変われば、当然契約形態も変わってくる可能性があります。新たな発電方式が確立しないままに原子力が廃止になっていけば当然値上げに、後述する太陽光発電の共用が行われるようになれば、逆に昼間も値下げになります。このあたりの影響は大きいものとして、覚悟しておく必要があります。

石油、ガスの将来性

石油、ガスは地中から化石燃料を掘り出して使います。これは埋蔵量に限りがあるばかりでなく、燃焼させることで二酸化炭素や、不純物として含まれる窒素酸化物 (NOx)、硫黄酸化物 (SOx) などが大気中に放出され、地球規模の環境問題になりつつあります。

「実際には50年ぐらいで枯渇する」という見通しも十分に成立する。

現在は決定的な代替エネルギーが見つかっていないので仕方なく使わざるを得ませんが、将来的には確実に利用を控える必要があります。

電気の将来性

電気の生産方式には多様性があります。つまり、いろんなところから生産できます。太陽からも、川の水流からも、地熱の温度差からも、太陽光発電パネルやタービンの回るところならどこでもと言って良いと思います。またこの多様性は、今後もどんどん広がる可能性があります。化石燃料とはここが決定的に異なる点です。

特に個人的に注目しているのは、太陽光発電です。現在は、家の屋根に発電用のパネルを設置するのが主流ですが、超伝導技術の応用で、長距離、それこそ宇宙空間や地球の裏側からの送電が可能になれば、夜間の発電についても問題ではなくなる可能性があります。太陽光そのもののエネルギーは、地球上で利用可能な量でも約1PW(ペタ=ギガの1000倍の1000倍)と言われています。これは、現在の人類のエネルギー消費量の約50倍だそうです。

現在の太陽光発電は、発電効率が40%を超えるものも出てきています。もしこれが大規模に配備されていって、全世界で有効にシェアすることができれば、一気にエネルギー問題は解決します。

シャープは太陽光を電気に変える効率(変換効率)を世界最高水準に高めた太陽光発電システムを開発した。集光追尾型と呼ぶタイプで、変換効率は37%超と主流の多結晶シリコン系太陽電池の約2倍。

日立製作所は、このたび、両面受光型の単結晶シリコン太陽電池において、表面21.3%、裏面19.8%のエネルギー変換効率を達成しました(*1)。

DOE の資金提供により、ボーイング・スペクトロラボ(Boeing-Spectrolab)社によって開発された集束型太陽電池が、最近変換効率40.7 パーセントの世界記録を達成したと発表した。

これはSFなどの絵空事ではなく、現在の技術で十分に可能になりつつあります。あとは私たちの決断と、実行力にかかっています。

各国も、何の特にもならない内政干渉やら軍備増強やらにお金を使わず、こういう生産的なことに目を向けてもらいたいものです。

オール電化の選択

と言うわけで、楽天家の我が家は、オール電化を選択しました。とはいえ現在は原子力発電あっての電気なわけで、そのあたりをよくよく考えながら利用していかなければならないと思っています。

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